オーディオAMPオーバーホール(MB−88編)


少し前、MB−88(LUXMAN)のオーバーホールを代理店経由でメーカーに依頼した物がトランス断線と言われ戻ってきていました。
これは、私の所有ではなく、アライグマ氏からベニアコウ氏に移管されたものです。
「代替トランスを使って復活させましょう」と言うことになり、電解コンデンサを含む信号系のコンデンサの交換も一緒に!!
って事で、私のA3500と一緒に復活作戦の開始です。
ところで、このMB−88なんですが・・・・・・・・・
断線と言われ、どこが問題なのかと調べてみたら、な なんとしっかり動作しています。購入時から何もいじっていないDCバランスも1V以内で安定していま す。
こりゃLUXMANの手抜きか!
トランス交換まで想定して、それなりの予算を立てたのですが、上手くいけばKT−88を新球に入れ替えが出来そうです。

まずはコンデンサのリストアップ! 困ったのが電源のコンデンサです。ブロックコンデンサで、47μF450vが2組入っているコンデンサなんですが、国 内メーカーで作っているところが有りません。
ユニバーサル基板を使って組み直す事を覚悟で、秋葉原探索隊が結成されました。
小雨降る秋葉原をうろうろして、コンデンサの収集。幸いにもブロックコンデンサを扱っている店が有り、その他のコンデンサと共に調達!ついでに金メッキの RCAジャックも買いました。
トランスがそのまま使えそうなので、KT−88が買えそうです。ちょうど中国製の球が有り思わず購入v(^^)v

MB−88はモノラルAMPなので、1台を見ながらコンデンサの交換です。サクサクと作業が進み、2時間ほどで作業終了。早速電圧チェックです。
スイッチを入れて暫くするとなにやら煙が!!!
有極性コンデンサの±を間違えていました(^^ゞ
コンデンサを付け替えて再び電圧チェック。(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)ウンウン正常です。
280Vの巻線から倍圧整流されたB電源は750Vを超えます。流石に、新球を挿す勇気(無謀とも言うが)は無く、オリジナル状態で各部の電圧を確認し て、本日はここまで。。



右がオリジナルです。
当時の配線としては一般的な状態です。

さてさて、自分用のAMPであれば、それなりの対応で良いのですが、他人様の物となるときちんとした対応が必要です。
入力のRCAジャックを金メッキの物に換え、出力端子を追加しましょうか。実は、このMB−88はSP出力が4Pのメタルコネクタなんです。
ヒロセのコネクタを買ってくれば良いのですが、どうせ交換するなら、一般的なネジ式のターミナルのほうが使い勝手が良さそうです。

・・・続く・・・

さてさて、新球を挿入してDCバランスをとります。30分ほど経過してさらにチェックして、100mv位まで押さえ込みました。

SPコネクタはそのままにして、8Ωのタップからスピーカコードを直出しして依頼主に持ち込みました。
なかなか良い音で鳴ってくれますねv(^^)v
と思っていたら、3時間ほど経過した頃ボコッボコッと妙な音が・・・
片チャンネルのKT-88が・・・・・・・・・





グロー放電を始めています(>_<)

各部の電圧をチェックしても異常無し。そのうちB電源の抵抗から煙が!!!
470Ω1Wの抵抗が焼けちゃいました。
ってな訳で、来週は中国球の交換と、抵抗を買いに秋葉原ツアー決定です。。

で、4月30日に秋葉原にお出掛け。若松通商でKT−88を交換してもらい、その他のパーツを購入。
RCAコードを数本作ろうかな?と思いジャックとケーブルを買うと、それなりの金額になっちゃいます。
腐食の激しかったSPコネクタも買ってご帰還。
早速コネクタの付け替えとKT−88の差し替え。数時間稼動させましたが問題なく動作しました。

以上